KYOTO FANTASIA

代表挨拶

A Message from the Representative

株式会社 太洋堂 瀧 麻由香

人とAIと、京都から。新しい「創造」の文化を。

京都ファンタジアのWebサイトへお越しいただき、ありがとうございます。
株式会社太洋堂は、1935年に京都で創業しました。私たちは長い間、「紙」に携わる仕事をしてきました。紙に文字を印刷する。写真を印刷する。デザインを印刷する。
でも、紙の本当のおもしろさは、そこに誰かの「想い」や「創造」がのった瞬間に生まれるのではないかと思っています。
そして今、その「創造」のあり方そのものが、大きく変わろうとしています。
AIの登場です。AIは人の代わりに何かをつくる存在なのか。それとも、人の創造力をもっと自由にしてくれる存在なのか。
私たちが選んだ答えは、後者でした。

AIアーティスト「MIA」の誕生。

そんな考え方の中から生まれたのが、AIアーティスト「MIA」です。
人間のクリエイター loMe(ラム) と、AIパートナー KAGAMI(カガミ)。
人とAIが対話し、考え、遊び、ときには思いもよらない方向へ脱線しながら(笑)、その共創の中からMIAという存在が生まれました。
MIAは、絵を描きます。 デザインをします。 音楽もつくります。
京都を描くこともあれば、宇宙を描いたり、パフェを描いたり、猫を描いたり、恋の歌を歌ったりもします。きれいなものだけではなく、少し不思議で、ちょっとおかしくて、ときには切なくて。
そんな人間らしい感情とAIの想像力が混ざり合った世界が、MIAのクリエイティブです。
そして、MIAが描いた世界を「画面の中だけ」で終わらせず、紙に印刷し、ノートやポストカード、シールなど、実際に手に取れるものにしてみよう。
そこから始まったブランドが、京都ファンタジアです。

京都のまちに、創造の入口を。

京都ファンタジアには、1Fにデジタルサイネージを使ったアートギャラリー、2Fにアートステーショナリーショップがあります。
MIAの作品だけを展示する場所ではありません。
絵を描く人。 写真を撮る人。 書を書く人。 デザインする人。 音楽をつくる人。
プロでも、インディーズでも、これから何かを始めたい人でもいい。「つくったものを、誰かに見てもらいたい。」
その小さな気持ちが、創造の始まりだと思っています。
1Fで作品と出会い、2Fでは作品や商品を手に取ることができる。インディーズアーティストのCDだって並びます。
京都ファンタジアを、作品を発表する人と、それを見つける人が出会う場所にしたいと考えています。

「創造文化圏」という、もうひとつの挑戦。

そして、この考えを京都ファンタジアという一つのお店だけで終わらせないために取り組んでいるのが、「創造文化圏」プロジェクトです。
創造文化圏は、株式会社太洋堂とイメージナビ株式会社が連携して運営する、クリエイターと創造活動を応援するための取り組みです。
太洋堂には、印刷し、形にする力があります。
イメージナビには、フォントやビジュアルコンテンツなど、表現を支える力があります。
京都ファンタジアには、見せる場所、売る場所、人と出会う場所があります。
そしてMIAには、AIと人が一緒になって、これまでになかったものを考えてみるという、新しい創造の実験者としての役割があります。
それぞれ別々だったものをつないでいけば、
つくる → 形にする → 見せる → 売る → 誰かに届くという、創造の循環をつくることができる。
私たちは、その循環そのものを「文化」にしていきたいと思っています。

京都から、まだ名前のないものを。

京都には、長い歴史があります。
けれど私は、京都のおもしろさは、古いものを守ることだけではないと思っています。
長い歴史の中で、京都の人たちはいつの時代も、新しい技術や文化を取り入れながら、それを京都らしいものへと変えてきました。
だったら、AIだってそうでいい。
伝統とAI。 紙とデジタル。 人と機械。 プロとアマチュア。 リアルと空想。
一見すると反対側にあるものを、混ぜてみる。そこから、まだ名前のない何かが生まれるかもしれません。それが、京都ファンタジアの「ファンタジア」です。
ここに来た人が、作品を見て少し笑ったり、驚いたり、何かを買って帰ったり。そして、「私も何かつくってみようかな。」「私も何か表現してみようかな。」と思ってくれたら、とても嬉しい。
京都ファンタジアは完成された世界ではありません。
MIAも、クリエイターも、訪れてくださる皆さまも一緒になって、これから少しずつ世界を広げていく場所です。

人とAIが描く、新しい京都の幻想世界。

京都の商店街の小さな場所から、
たくさんの「創造」が生まれていくことを楽しみに、京都でクリエイティブの華が咲き誇ることを願って、この活動に情熱と責任の思いを持って取り組んでまいります。

株式会社太洋堂
代表取締役
瀧 麻由香